競技団体みずから障がい者選手を雇用する夢:日本ブラインドサッカー協会は働きたい視覚障がい者を求めてます

日本ブラインドサッカー協会では、当協会で働きたい視覚障がい者を求めてます。

 

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 《写真:当協会で働く寺西さん》
 

◉ 初心にもった疑問 

先日、大学生と話をしていたときに改めて思いました。
社会で働いて、自分に立場や責任が就く前の意見や発想に込められたメッセージの力強さを。
 
僕はブラインドサッカーというある意味特殊な世界で生きているわけで、10年活動をしていればそれなりの ”道すじ” を経ているわけです。その道すじは専門性もあるわけですが、今まで歩んできた道すじが制限になることも多い。そんなことに気付かされました。
 
 

◉ 僕の結構大きな初心:なぜ障がい当事者が働けない競技団体なのか?

そういう意味で、僕がブラインドサッカーに携わり、障がい者スポーツの世界を少し知ったときに疑問を持ったのは、
 
「なぜ障がい者の活躍する障がい者スポーツ組織で、障がい当事者が働けないのか?」
 
ということです。
 
もちろん、事実は、障がい当事者はおろか、常勤有給スタッフのいる障がい者競技団体自体が稀有なわけですが。
 
いろいろな事情を知ってしまうとその難しさや「できない理由」がよくわかります。
 
それにこの疑問だと、日本サッカー協会で選手が働くか、とアナロジーできるわけで、答えはNoなわけですから、疑問自体少し変。
 
でもやはり、僕は視覚障がい者の雇用環境や競技環境の改善を考えても、視覚障がい当事者を組織として雇用していきたい。もちろん、「選手でなければならない」という理由は低いですが、選手がいいなぁという個人的な希望はあります。
 
 

◉ これまでの視覚障がい当事者の働き方

これまでも日本ブラインドサッカー協会で働いていた視覚障がい者はいます