JBFAに求められる「会社っぽさ」
◎ 必要な「会社っぽさ」
たまたま、ピクシブの片桐社長のブログを目にしました。
タイトルは『起業するのはカンタンだけど“会社っぽくする”ことが、難しい』(元記事のリンクはこちら)。
JBFA:日本ブラインドサッカー協会という組織は、いわゆる障がい者スポーツを統括する競技団体ですが、それでは自立して運営していけなかった。だから、存在意義として、僕は「ソーシャルベンチャー」として仕事をしてきたつもりです。
で、いま(というかだいぶしばらく経つ?)直面しているのは、この「会社っぽくすること」の難しさです。
◎ JBFAを支えるのべ労力の大きさ
まだまだ零細企業の域をでない我々だけど、お金をもらって働いている人だけでなく、多くの「ボランティア」なんて言えないくらいの高い貢献意欲と成果達成意欲をもった社会人や学生の存在が協会を支えています。
月間稼働のべ労働時間を算出すれば、予算規模の数倍の事業を展開できている力をもった組織だと思うのです。
講演でたまに触れますが、僕の概念では、JBFAに携わるスタッフ〜ボランティアまでを4つのレイヤーに分けて考えています(見直したいのですが)。レイヤー4が一番、時間と労をさき、さらに責任も負っている人たちと考えると、レイヤー3以上の人たちが、いわゆる「核となるスタッフ」と考えています。このレイヤー3以上の人たちって何人くらいいると思いますか?
実は約80名。もちろんライフステージやタイミングによって稼働の上下はありますが、サービス業で80名なら、零細企業→小企業くらいにはなるわけです。
だから、彼ら彼女らが「がんばること」がちゃんと僕らのビジョンに結びついていくことや、「僕のやっていることは役に立ってるのだろうか?」といった徒労感に終わるような仕事の設計は避けていかなくちゃいけない。
頑張った人の労力をできるかぎり失うことなく、ほんとうの意味での力に変えていきたい。
◎ 組織づくりに対する投資
そう思うと、しっかりと組織としての制度や仕組み、運用を整備していかなくてはいけないのです。その取り組みは僕一人でどうこうできるものではなく、日々事務所に出入りするスタッフたちも一体となって、労を割いてくれています。
いまだに、そういうところに労力を費やすことを、「競技と関係ない。無駄だ」とする向きを感じます。でも、底力ある組織が、長く、しっかりと、競技を支えていくと信じてます。
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協会の働き方や中身って見えないことで「協会業」というのは怪しく、重厚で、本来の顧客からすると不透明なものになりがちなんだな、と最近受けた取材で改めて気付きました。ちょっとはそういう中身の情報発信もしてきたいなと思ってます。