疲れ目と同じく「疲れ耳」ってある??

視覚障害者と働く上でのtipsです。

●読み上げに取られる集中力

全盲の視覚障害者がパソコンの作業をするとき、彼らは読み上げソフトによってその作業を行なっています。

読み上げソフトは、キーボード操作を中心に、テキストの文字を追いながら、その文字を読み上げていくもので、メールやワード、エクセルなどへの対応はだいぶ整ってきています。

でも、彼らが作業をする上で、私たちが「目で見て」パソコンを操作する以上の負担がかかっているように、個人的には思っています。

耳で聞いて、文書を確認し仕事をしていくことは、それなりに疲れる。疲れ目があるように、「疲れ耳」(実際に耳がつかれるわけではないと思うけど)もあると思うのです。

たとえば、一日8時間。パソコンだけに向かって仕事をしていて、その集中力は維持できるのか? ボクはそれは困難だと感じています。

 

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●一日の業務を調整する

ではどうするか?

ボクがよくやっているのは、  

   ・パソコン仕事タイム  

   ・電話タイム  

   ・ミーティングタイム

をバランスよく配置することです。

今日はパソコン仕事ばかり。明日はミーティングばかり。な仕事の仕方よりも、午前中2時間パソコン仕事タイム、その後電話タイムを経て、ランチタイム。午後早めの時間はミーティングを入れておき、夕方にまた電話タイム。その後終業までパソコンタイム。

そんなふうに「使う道具」でバランスをとることが、全盲のスタッフと働く上では大事な気がしています。

 

小さなことですが、毎日毎日パソコンの音声とだけ仕事をするよりは、生産性も高まるのではないでしょうか?