ソチ五輪スポーツの広がり:ブラサカがパラ出場の時は、毎日体験できるようになってたい
◉トリプルアクセルができた我がムスメ
ウィンタースポーツは日ごろそれほど見ていないんですが、五輪が始まるとやはりテレビをつけてしまいます。
ここ1週間、何度テレビの前で寝落ちし、ただでさえ痛い首と肩に拍車をかけている状況です。
そんな五輪の盛り上がりにまんまといい意味で影響された我が子が「スケートに行きたい」と言い出し、先日連れて行きました。
娘は3ヶ月に一度くらいでスケートに行きたいというのですが、いよいよ我慢しきれなくなった様子。
「私、トリプルアクセルできた」
と衝撃の一言。
「できるようになりたい」でも「できると思う」でもなく、過去形で言ってしまうくらいの影響されよう。
◉ ビバ!にわかスケーター
そんなわけでたまに訪れるスケート場に行くと、その混雑ように驚き!
こうしてトップスポーツに関心を持った人が、そのスポーツをいろいろな形でプレーしたり、見たり、手伝ったりできるようになれば、五輪の意味も一層高まることでしょう。
そういう僕自身、スケートにモチベーションをあげられなかったものの、カーリングはやってみたい!
でも、カーリング、「ちょっと行ってやってみようか」というノリではできないんです。
もちろん、地域性によってはスケートもカーリングも出来る人もいれば、どちらもやりにくい人もいることでしょう。
ただ、スポーツ競技団体に属するものとしては、トップアスリートに光が当たることを、スポーツ自体を広げたり、社会変革に貢献できたりすることに無関心ではいられないわけです。トップアスリート事業は競技団体としても投資もリスクも高く、それはシャワー効果があって回収できるものでもあるのです(こういうドライな言い方は選手に失礼ですが、リアルでもある…)。
税金を投入されるスポーツの意義ってなんだ?
みたいな議論もありますが、税金の投入されるトップアスリート事業はそのシャワー効果によりその費用対効果の説明もできるわけで、じつはこれはスポーツ界にとって大事なことなんだと個人的には思ってます。
◉ 2020年、ブラサカは気軽に体験できるのか?
そう考えると、歴史あり、日本も強豪国であるようなウィンタースポーツですら、それが難しい場合もあるなか、ブラインドサッカーがパラリンピックや国際大会で”大活躍"するフェーズになったときに、どういう周辺環境がつくれているかはとても大事な視点です。
パラリンピックを見て、
⇒障害者スポーツを体験すること自体がタブー視されたまま
「ブラインドサッカー面白そう。見に行きたいけど次の試合は… 半年後なんだ‥」
⇒観戦自体も機会がない。情報がない。
「ブラインドサッカーやってみたい。でも体験できない??」
⇒体験機会がきわめて少ない。情報がない。
そういう意味で日本ブラインドサッカー協会では、団体単位の体験機会は少しずつ充実してきました。
小中学校向けの体験学習プログラムは今年度300件を超える見込みです。企業研修も順調に伸びてきています。
イベントでブラサカの子ども向け体験機会を含めてくれることも増えました。
しかし、個人の大人が体験できる機会はこれまで十分ではありまえせんでした。
そういう意味で、実は2年ものあいだ、水面下で試行錯誤を繰り返していた大人向け体験プログラム「マーブルナイト」を「OFF TIME」(オフタイム)としてソフトローンチしました。
平たくいうと、ブラインドサッカーの体験のみならず、そこがしっかりとエンターテインメントとして、市民学習的な学びの場として価値を示し、結果としてブラサカファン、共感者を増やしていこうという取り組みです。また、企業研修の導入を検討している企業様のお試しの場ともなってます。
2020年の時には、このOFF TIMEというスタイルだけでなくいろいろな形の体験の場を、パラリンピックの前はもちろん、期間中も大勢の人が気軽に簡易に参加でき、「見てスゴイ!」だけでなく、体験から障害者を知り、ダイバーシティ(多様性)の社会での力強さを感じてもらえるようになっていたいと思います。
応援のつもりで、まずはぜひこちら体験してみてください!