新年度にあたって(その1)

日本ブラインドサッカー協会は、7月末決算のため、8月1日より新年度を迎えました。

新年度と同時に、これまでよりだいぶ広い事務所に引っ越すことも出来ました。

本当に大勢の皆さんに、日頃から応援してもらい、支えてもらっているおかげです。心からお礼をお伝えします。ありがとうございます。
 

● あらためて、僕らの目指すビジョンと果たすべきミッション

新年度だから何か特別な方針が出てくるわけではありません。僕らが心機一転できるこのタイミングで改めて考えるべきは、僕らの目指すビジョンがどのようなものであり、果たすべきミッションはなんなのか?という問題です。
 

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ブラインドサッカーというスポーツがもつ可能性は本当に豊かだと感じています。競技上、国際大会で優勝を目指すだけでなく、そこにいたるプロセスで生まれる価値、その価値が視覚障害者に伝わる事業、視覚に障害がない人たちに伝わる事業、そのラインナップのなかで私たちはこのビジョンを目指していることを忘れてはいけないと思います。
 
しばしば「『混ざりあう社会』ってどういうことかよくわからないね」という指摘もあります。でも、そういう人は一度立ち止まって考えてほしいと思います。混ざり合うってどういうことなんだろうか、って。
 
想像して欲しいと思います。理想的な障害の有無がボーダレスになる社会ってどんな社会なのかって。皆さんの空想でいいんです「こうなってたいな」「こうなってたくないな」って。
 
僕は「混ざりあう社会とは****である」という言い方はけっしてしないです。それよりも、一緒に考えてワクワクして、仲間を増やしていきたい、ともに行動していきたいと思ってます。「こうなってたいよね!」「こういうのやだよね!」と対話を重ねることで見えてくる私たちのビジョンに共感がうまれれば、それに向けてラインナップされているJBFAの事業たちも違った見え方ができるんじゃないかなと思います。
 
あなたにとって、「混ざりあっている社会」ってどんな状態? どんな雰囲気ですか?
 
そして、このビジョンのイメージを共有することがJBFAの課題でもあります。ビジョンに強く依存して事業を展開しているつもりですが、そのビジョン自体を考える時間を共有できない。一部で研修も実施していますが、なかなか効果を高められないもどかしさもあります(お知恵募集)
 
 

● ビジョンに向かうためのミッション

そのビジョンに、僕らはブラインドサッカーを中心に向かっていきます。ここも意外と大事なポイントなんですが、ビジョンがあったとき、それに最適な方法はじつはブラインドサッカーじゃないかもしれない。
 
でもね、僕らはブラインドサッカーを愛してやまないわけで、その可能性やその力強さをなによりも信じているわけです。
 
【ビジョン】ー【ブラサカ】=【何も残ってない】
 
それが僕たちだと思ってます。
 

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だから、ブラインドサッカーに携わるみんながハッピーである必要があると思う。そのハッピー感が、実は障害者に対する見方やそれを取り巻く環境を変えていくと信じてます。
 

● 重点項目

とはいえ、何点か重点化している方針があります。そんなことを続けて書いていきたいと思います。
 
(つづく)
 
▼新しい事務所

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これと同じスペースくらいがもう1つ分横になっているL字型です。いままでは、立ち寄ってもらっても物理的に”座る場所もない”という狭い事務所でしたが、もう少し気軽に出入りしてもらえるスペースにしたいと思ってます。