アジア選手権 in 北京の運営について(その1)

2013年5月20日〜27日まで、ブラインドサッカーアジア選手権が中国・北京にて開催されました。
 
簡単に運営の設備面をまとめておきます。
 
1)ボールは中国製
 

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中国製といっても、選手たちが言うには、これまでよりも「重い」とのこと。ウェイトは測っていませんが、確かにこれまでとは違う質のボールでした。
 
 
2)サイドフェンス
サイドフェンスはほぼ直角、スチールの骨組みに、ベニヤ板の表面。そのベニヤに、ウレタンのような緩衝材(同じく茶色)が薄く貼り付けられていました。
 
▼日本の入場とサイドフェンス。茶色でベニヤのままに見えますが、緩衝材が貼られています。

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▼上部に貼られている赤いテープは選手の保護用です。緩衝材を巻いている表面(ビニール状)が破れている箇所が多く、全体的に貼られています。1枚1枚は日本のものと同様、別々のためこうしてみると歪んでいます。日本で開催するときほど丁寧には修正していませんでした。

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▼サイドフェンス裏側。フェンス自体もスチール製のため重さがありましたが、砂袋でウェイトを重ねていました。初日までは一つずつでしたが、2日目以降、倍になりました。

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▼フェンスとフェンスはジョイントで締め付けられるようになってます。ただ、締め付けられてはおりませんでした。ためしに締めてみたところ、まっすぐに入りにくく、締まりきらないように思いました。

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サイドフェンス自体はそれほど不備を感じませんでしたが、そのほかの印象としては
 ・老朽化しており、表面が破れていいたり、ジョイントが閉まらなかったりする
 ・直角のため、ボールの返りが日本のものと異なる
 
 
3)アイパッチ・アイマス
 
▼アイパッチはディズニーのパッケージ。大きさは日本で利用しているものとほぼ同じでした。ちなみに、こちらの一つで12枚入り。

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▼アイパッチの上には、ガーゼとサージカルテープを貼ります(ルールに規定されているものです)。サージカルテープは日本で利用するものよりも幅広いものでした。ガーゼはごくごく一般的なもの。

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4)時計
外向け(観客向け)の時計はありませんでした。こちらの時計は審判席に向けられているだけです。ベンチからはこの時計を覗きこんで、残り時間を確認していました。

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5)審判本部
審判本部は地面と同じ高さだと、着座するとピッチが見えません。そのため国際大会だと台を置きます。日本だと1段ですが、こ
ちらは2段にあげていました。

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6)各種バナー
いわゆる大会サインの横断幕に加え、「ゴール」という意味の幕が参加国の言語ごとに掲出されていました。

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こちら、幕の内側に、まんまるに小さな穴が開いているのわかるでしょうか?風をぬくための穴のようです。
 
 
7)スコアー
 
▼こんなものでした。(マニアックですが、この得点の表示方法は、日本でよくある「めくる」方式ではなく、つまみをスライドさせて表示する方法でした)大会会場全体で、これだけの表示です。

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8)コーラーがゴールを叩く棒
 
▼スチール製にゴムグリップ

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9)トロフィー・メダル
 
▼優勝〜3位まで、同じモデルのトロフィーでした。メダルは選手いわく「いつもの大会より重い」とのこと。日本で開催するよりも大きめです。

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10)アクレカード
 
井口審判のオフショット、ではなく、首にかけるアクレカード。ちなみに、アクレカードは個人名も写真もなく、またアクレによるコントロールはまったくなかったため、あまり意味のないものでした。

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 ピッチまわりの設備関係でした。パラリンピックを経た国の競技運営、こんな感じです。感想は次回に回すにしても、残念であることは伝わっているかと思います。
 
運営全体についてもレポートしたいと思います(つづく)