読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ロンドンパラリンピック【ブラインドサッカー】グループリーグ(まとめ2)

ロンドンパラリンピックブラインドサッカーのグループリーグがすべて終了しました。

●グループリーグの結果

グループリーグの結果は以下のとおり。

f:id:eigo85:20120906003240j:plain

決勝トーナメント進出は

グループA:1位スペイン、2位アルゼンチン

グループB:1位ブラジル、2位フランス

となります。

 

● 個人的な雑感

どのチームが強いとか、だれが素晴らしいとかは人それぞれかと思いますが、私なりの個人的なグループリーグ評価。

・ブラジル

f:id:eigo85:20120904082313j:plain

*写真は対中国に向けてアップ中のブラジル

ブラジルは、初戦を見る限り、「大丈夫だろうか?」と心配になる様子。リカルドもジェファーソンもそれほどボールを持つことも少なく、フランスにしっかりと守られていた印象です。

ただ、ブラジルからするとヤマは中国、と考えていたのでしょうか。第3戦の中国戦に向けて上り調子になっていったのは明確でした。

第2戦では格下トルコに対してワクワクさせてくれるサッカーを展開。日頃FWにはいるリカルドが中盤に入り、中盤でのポゼッションを高め、左右にボールを散らしていく。ジェファーソンが右から中へ入り込み、空いた右スペースを再びリカルドがボールを受けて活用。DFからすると、サイドから中へのドリブルの切り込みが波状攻撃となり、じわりじわりと切り崩されていくのが見て取れた気がします。

体力が少ない(?)リカルドにとってもペースコントロールしやすい布陣なのかもしれません。

第3戦の中国戦は元に戻っていたので、まだ試用期間なのかもしれませんが、パスをよりしっかりと繋ぎ、スペースを活用できていくブラジルはブラインドサッカーの可能性をいつも垣間見させてくれます。

 

・中国、フランス

中国のグループリーグ敗退はあまりに残念な結果でした。実力的にはブラジルと争うナンバー1,2。リーグの組合せがあまりにも厳しかったこと、フランスが対中国、対ブラジルに対し0ゲームに抑えたことを評価すべきなのでしょう。

秀逸なドリブラーが複数人いる、という意味では、中国は依然として飛び抜けているように思います。ブラジルもドリブルは秀でていますが、中国の9,10,11番はやはり高い技術を持ち、いずれも点を狙えます。

その中国が0点で終わったブラジルとフランスのDFに学ぶべきものがあるように思います。中盤のプレス、高いDFライン、チェイスしながらのボールへの絡みなどは日本ではみかけないプレーだと思っています。豊富な運動量も印象的です。

トップの10番は攻守にわたり豊富な運動量をもち、高い位置からのプレスに参加しています。彼がいるおかけでフランスはボールの出元へのプレスを確保し、ルーズボール化しやすくなっていること、中盤から高い位置へドリブルで突破されないようになっているように思えました。

DFは格上相手であると集中力が高く、足を常に止めずにポジション修正をしていました。その質はどのチームより高かったように思えますが、格下トルコ相手だと少しサボっていたようにも。1-0で勝利しているもののPKによるもので、流れからいい展開をもったことはあまりなかったように思えます。DF力が高く、得点力はそれほど高くない、しっかり守り、第2PKを狙いに行く、そんなチームのように思えました。

 

・スペイン

私にはスペインが不思議に思えてなりません。間違いなく、「眼を見張るほど強い」わけではないのに、いつも堅実に上位進出を果たしています。試合巧者といってしまえばそれまでですが、その秘訣がなんなのかは探るべきことに思えます。

日本も2010年の世界選手権のグループリーグでスペインには勝てるつもりで望んでいましたが、しっかりゴールを奪われ、スペインは決勝Tに進出。2位の座をきっちり獲得しています。

今回も1位通過で、準決勝はフランス。ブラジルと当たらずに決勝T進出は大きな意味を持っているように思えます。

 

・イラン

ホームゲームキラーの称号を与えていいのではないでしょうか?

グループリーグ最終戦、英国は2−0で勝利を得れば決勝トーナメント進出でした。それまでのイランからすればそれは高い可能性を持っていたように思えます。自力で決勝Tをかけて戦える環境で、スタンドは満員。絶好の舞台が英国に用意されていました。

しかし、イランはグループL中、もっとも高いパフォーマンスをこの試合にもってきました。DFの粘り強さ、OFのドリブルなどをみても、前2試合とは別でした。「2点取らなければならない」英国も力みがあったのでしょう。前半開始5分でファールが3本。第2PKを警戒したDFになっていたのも確かです。前半だけで3本の第2PKを与え、2本目でイラン10番にゴールを奪われます。

英国も途中から攻撃は安定し、前半の後半〜後半にかけては何度もチャンスを得ますが、イランのGKは“あたって”ました。後半に入りPKと2本の第2PKもGKのファインセーブでゴールを死守(前半にもPKありましたね)。英国がゴールを奪うことは最後までできませんでした。

大勢の観客を黙らせるイランを見て、同じアジア勢としてはほっとした部分があるものの、複雑な心境でした…。

 

   *   *   *

明日(9月6日)から、決勝トーナメントが始まります。

中国が予選敗退したおかげでブラジルの優勝が濃厚になった気がします。ここまでくると個人的にはブラジルに優勝し、栄冠を維持して欲しい、そんなふうに思っています。

広告を非表示にする