スペイン代表チーム、来日帯同雑記

フィアットカルチョ、日本代表との国際親善試合などで、ブラインドサッカーのスペイン代表チームが3月16日(金)〜22日(木)まで、丸一週間日本に滞在しました。あっという間の1週間で、あまりメモもとれていないのですが、ちょっとだけ裏話的な雑記をお届けします!

●スケジュール

15日(木) スペインを出発。ドバイ、関空経由の便で約25時間ほど。

16日(金) 夜に羽田空港着、ホテルへチェックイン(夜食は希望でモスバーガー

17日(土) フィアットカルチョに参加。準決勝でたまハッサーズと対戦し、0−1で敗れる

 

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[写真]長時間のフライト直後とはいえ、プレー1つひとつは日本と差を感じた? たまハッサーズはあまりにナイスゲームでした!

 

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[写真]たまハッサーズゴールキーパー・佐藤選手はスペインチームも「いいGKだ!」と試合を終えて3日後くらい、悔しさが収まってきてから話してました(苦笑)

 

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[写真]左:IBSAフットサル部門チェアマンであるカルロス・カンポス氏(今回は監督代理)/中:今回フィアットカルチョを開催することができたのもフィアットのおかげです!カントリーマネジャーのティツィアナ・アランプレセ氏/右:釜本美佐子(日本ブラインドサッカー協会理事長)

18日(日) フィアットカルチョに参加。3位決定戦でラッキーストライカーズ福岡と対戦し、4−0で勝利

19日(月) 観光で秋葉原、浅草へ

20日(火・祝日) 日本代表強化チームとの国際親善試合。20分ランニングタイムを3本。1−0、0−0、2−0の累計3−0。

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[写真]スペイン代表対日本代表強化チーム

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[写真]日本代表強化チーム、葭原の第2PK

21日(水) 新宿を観光

22日(木) カルチャープログラムとして餅つき体験。成田より夜の便でドバイ経由、スペインへ。

23日(金) スペイン到着

スペインにとってもとてもなが渡航期間となりました。あらためて、来日に感謝です。

 

●帯同した雑感「ストイックなサッカーバカ」

今回の滞在期間中、フィアットカルチョという大きな大会運営もあり、スペイン代表のアテンドは僕自身でおこなってました。そのなかでいくつか気づいたことを上げるなら、一番に来るのはスペインのストイックさです。

▽ビールは一人一杯まで

試合前はもちろん、日本代表と親善試合が終了し、残す滞在期間のイベントが観光のみとなっても、選手のビール(アルコール)一人一杯までは徹底していました。

スペインはこの9月にパラリンピックを控えており、本気で優勝を狙っているチームです。来日の目的も、パラリンピックまでに国際試合を15試合以上実施、という強化プランの中に組み込んでおり、決して「遊びに」来ていた様子は終始ありませんでした。

夜間の外出もほぼ禁止され、試合自体が終了した残り2日間の滞在でも、いわゆる「羽目を外す」ような雰囲気もほとんどありませんでした。 僕のスペインへのステレオタイプもありましたが(夜遊びしそう、アルコールも結構飲みそう)、アルコールの件だけではなく、そのような日常生活のコントロールが厳しいこと、あらためて勉強になりました。

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[写真]日本の電車初体験は京王線で新宿まで。「日本の電車の中は静かだな!」GKが皆を静かにさせようと頑張ってくれました!

▽寝ても覚めてもサッカーバカ

当たり前?ですが、寝ても覚めても、食事をしてても移動をしてても、観光をしてても、会話の大半はサッカーのことばかりでした。ブラインドサッカーの対ブラジル戦の話題から、バルセロナマドリッドについて、日本のFC東京について(←味スタでフィアットカルチョを実施してたこともあり興味が高かったです)、スペインチームのサッカーについて(←日本語への通訳禁止)など、日本のみんなもそうだと思いますが、これが原動力なんだな、と、これもまた感じ入りました。

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[写真]観光で行きたい場所No.1は「サッカーショップ」2時間以上滞在していた気がします。「日本のユニフォームは高い!」が感想でシューズ等を購入していました。@サッカーショップKAMO新宿店

▽日本チームにも通じるとんがったキャラクターたち

B1日本代表も、個性的で面白いメンバーがそろっていますが、スペインもまた、同じ様子でした。「あぁ、これはスペイン版ゴリだな」「彼はカトケンだ」「一昔前の代表にいたカズだ!」など、勝手に日本チームに当てはめて楽しんでいました。

そこでもいいなぁと思えるのは、皆その個性をいかんなく前に出していくこと。ブラインドサッカーの個性とチームの関係性を尊重したカルチャーは世界共通なのかなぁとこれもまた改めて嬉しく感じました。

▽「キャプつば世代」

スペインでは日本のアニメはかなり知れ渡っている様子で、特にキャプテン翼は「ここにいるメンバーのほとんどが、あのアニメを見てサッカーを始めた」というほどでした。世界でも「キャプつば世代」がいると思うと嬉しいですね! キャプテン翼だけでなく、ワンピース、ドラゴンボール、クレヨンしんちゃんドラえもん、柔、スラムダンク、、、、上げればキリがないほど、アニメの話が飛び出しました。 そういう意味でも日本への親しみは高かった様子でした。

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フィアットカルチョや親善試合の内容は別に譲りますが、今回、滞在の「その他」の時間にまであまり気が回らず、もっと選手同士が話せる環境を用意したり、取材もスムースに受けられたりすることができたと反省しています。来年は(ぜひやりたいと思ってます!)試合だけでない部分も充実させていきたいと思います!