読み上げのミスコミュニケーション対策
視覚障害者(全盲者)はパソコンを扱うのに読み上げソフトを利用します。
読み上げソフトを使いながら晴眼の指示者が共に仕事をする上での気づき。
●全盲者と記号等の読み方に共通認識があるか?
たとえば「-」は「ハイフン」ですが、人によっては「マイナス」やちょっとパソコンに不慣れだと「_」(アンダーバー)との区別もつかなかったりします。(これは視覚障害の有無には関係なくある問題ですね)
全盲者と業務の指示を出す晴眼者が同じ「-」をみて、何だと思っているのか、共通認識を得ていくことは大切です。
それがないと、たとえばIDやパスワードのように誤りが許されない場合、何度確認しても解消しにくいことになります。 ちなみに読み上げソフトでは「-」は「ハイフン」と読まず「マイナス」と読み上げるソフトのほうが多いようです。
●解決できない場合
先日、僕自身、IDとパスワードが全盲者に指示をして、どうしてもうまく認識できないシチュエーションに直面しました。それぞれをメールで送り、コピー&ペーストしても、うまくいかない。一字一字読み上げてもうまくいかない。
そういう場合、どうすべきか?
一つの対応として、読み上げを「一緒に聞く」というのも大切です。 通常は片耳でイヤホンをして全盲者が読み上げソフトを聞き、片耳で指示者の声を聞く、という状況が多いのですが、イヤホンを外してしまい、一緒に聞いてみると誤りにきづけることもあります。
共通の認識を得ていたつもりでも、そうなっていなかったものがあることに気づくかも。
ちなみにボクは「.」(ドット)と「-」(マイナス)のミスコミュニケーションで、問題解決しました。