新しいインターン(全盲)と働くこと
●視覚障害者も働く協会という場
日本ブラインドサッカー協会では1名の常勤視覚障害者(全盲)が2008年から働いています。
そしてこの2月より、1名の全盲の学生インターンが入りました。
「そんなの競技団体の仕事じゃない」とも言われますが、重要な競技環境の課題に、「雇用」の問題も含まれる障害者スポーツにおいて、スポーツ組織が独自に当事者と働けるノウハウを蓄積できることは、重要な意味が生まれてくると思っています。 そんな、ともに働く中で生まれる気づきや「働き方」をちっちゃなことも含めて記していきたいと思います。
*視覚障害者の働き方については過去のブログでも触れてますのでご参照を*
[雇用を考える/その1]就労の特徴
[雇用を考える/その2]その問題は視覚障害者固有のものか?
視覚障害者の天職 その1
視覚障害者の天職 その2
視覚障害者の天職 その3
●読み上げソフト
視覚障害者がパソコンを活用していることをごぞんじでしょうか?
「読み上げソフト」というソフトを活用し、メールやネットブラウジング、ワードやエクセルも使いこなすことができます。値段も1万円未満のものから数十万円のものまでピンからキリまであります。
●読み上げソフトの種類の理解
私も、これまで全盲者と働いてきた中で、読み上げソフトについては知っていたつもりになっていたのですが、新しくインターンが来た最近、初めて知ったことがあります。それは、読み上げソフトと他のソフトの相性です。
「どのソフトとどのメーラーの相性がいい」「このソフトはエクセルの読み方がいまいち」そういったソフト同士の相性や、読み上げるべきところ(私は読んで当然だと思っていた場所)が読み上げられていなかったりと、「クセ」があることを初めて知りました。
そういったクセや、それゆえにお互いに「すれ違う」ポイントなど、細かい事も含めてノウハウが共有できたら、きっと助かる人、たとえば、また将来全盲のインターンがこの事務所で働く際にも役に立つ、と考えた次第です。
これは、ごくごく個人的な思いですが、このスポーツが大好きな視覚障害者がいます。そういう人が、その自分らしさを生かして、この協会で働ける(それは選手という意味ではなくて)。そんな協会に育っていけばいいな、と思っています。視覚障害者でインターンやりたい人、歓迎です!(とはいえ、今は募集を締めきっておりますので、興味のある人はコンタクトをください)