ロンドンパラリンピック【ブラインドサッカー】グループリーグ(まとめ2)
ロンドンパラリンピック、ブラインドサッカーのグループリーグがすべて終了しました。
●グループリーグの結果
グループリーグの結果は以下のとおり。
決勝トーナメント進出は
グループA:1位スペイン、2位アルゼンチン
グループB:1位ブラジル、2位フランス
となります。
● 個人的な雑感
どのチームが強いとか、だれが素晴らしいとかは人それぞれかと思いますが、私なりの個人的なグループリーグ評価。
・ブラジル
*写真は対中国に向けてアップ中のブラジル
ブラジルは、初戦を見る限り、「大丈夫だろうか?」と心配になる様子。リカルドもジェファーソンもそれほどボールを持つことも少なく、フランスにしっかりと守られていた印象です。
ただ、ブラジルからするとヤマは中国、と考えていたのでしょうか。第3戦の中国戦に向けて上り調子になっていったのは明確でした。
第2戦では格下トルコに対してワクワクさせてくれるサッカーを展開。日頃FWにはいるリカルドが中盤に入り、中盤でのポゼッションを高め、左右にボールを散らしていく。ジェファーソンが右から中へ入り込み、空いた右スペースを再びリカルドがボールを受けて活用。DFからすると、サイドから中へのドリブルの切り込みが波状攻撃となり、じわりじわりと切り崩されていくのが見て取れた気がします。
体力が少ない(?)リカルドにとってもペースコントロールしやすい布陣なのかもしれません。
第3戦の中国戦は元に戻っていたので、まだ試用期間なのかもしれませんが、パスをよりしっかりと繋ぎ、スペースを活用できていくブラジルはブラインドサッカーの可能性をいつも垣間見させてくれます。
・中国、フランス
中国のグループリーグ敗退はあまりに残念な結果でした。実力的にはブラジルと争うナンバー1,2。リーグの組合せがあまりにも厳しかったこと、フランスが対中国、対ブラジルに対し0ゲームに抑えたことを評価すべきなのでしょう。
秀逸なドリブラーが複数人いる、という意味では、中国は依然として飛び抜けているように思います。ブラジルもドリブルは秀でていますが、中国の9,10,11番はやはり高い技術を持ち、いずれも点を狙えます。
その中国が0点で終わったブラジルとフランスのDFに学ぶべきものがあるように思います。中盤のプレス、高いDFライン、チェイスしながらのボールへの絡みなどは日本ではみかけないプレーだと思っています。豊富な運動量も印象的です。
トップの10番は攻守にわたり豊富な運動量をもち、高い位置からのプレスに参加しています。彼がいるおかけでフランスはボールの出元へのプレスを確保し、ルーズボール化しやすくなっていること、中盤から高い位置へドリブルで突破されないようになっているように思えました。
DFは格上相手であると集中力が高く、足を常に止めずにポジション修正をしていました。その質はどのチームより高かったように思えますが、格下トルコ相手だと少しサボっていたようにも。1-0で勝利しているもののPKによるもので、流れからいい展開をもったことはあまりなかったように思えます。DF力が高く、得点力はそれほど高くない、しっかり守り、第2PKを狙いに行く、そんなチームのように思えました。
・スペイン
私にはスペインが不思議に思えてなりません。間違いなく、「眼を見張るほど強い」わけではないのに、いつも堅実に上位進出を果たしています。試合巧者といってしまえばそれまでですが、その秘訣がなんなのかは探るべきことに思えます。
日本も2010年の世界選手権のグループリーグでスペインには勝てるつもりで望んでいましたが、しっかりゴールを奪われ、スペインは決勝Tに進出。2位の座をきっちり獲得しています。
今回も1位通過で、準決勝はフランス。ブラジルと当たらずに決勝T進出は大きな意味を持っているように思えます。
・イラン
ホームゲームキラーの称号を与えていいのではないでしょうか?
グループリーグ最終戦、英国は2−0で勝利を得れば決勝トーナメント進出でした。それまでのイランからすればそれは高い可能性を持っていたように思えます。自力で決勝Tをかけて戦える環境で、スタンドは満員。絶好の舞台が英国に用意されていました。
しかし、イランはグループL中、もっとも高いパフォーマンスをこの試合にもってきました。DFの粘り強さ、OFのドリブルなどをみても、前2試合とは別でした。「2点取らなければならない」英国も力みがあったのでしょう。前半開始5分でファールが3本。第2PKを警戒したDFになっていたのも確かです。前半だけで3本の第2PKを与え、2本目でイラン10番にゴールを奪われます。
英国も途中から攻撃は安定し、前半の後半〜後半にかけては何度もチャンスを得ますが、イランのGKは“あたって”ました。後半に入りPKと2本の第2PKもGKのファインセーブでゴールを死守(前半にもPKありましたね)。英国がゴールを奪うことは最後までできませんでした。
大勢の観客を黙らせるイランを見て、同じアジア勢としてはほっとした部分があるものの、複雑な心境でした…。
* * *
明日(9月6日)から、決勝トーナメントが始まります。
中国が予選敗退したおかげでブラジルの優勝が濃厚になった気がします。ここまでくると個人的にはブラジルに優勝し、栄冠を維持して欲しい、そんなふうに思っています。
ロンドンパラリンピック【ブラインドサッカー】グループリーグまで(まとめ)
すでに始まって折り返し地点を迎えていますが、あまりまとまっていないので、まとめます。
・パラリンピックでは「5人制サッカー: Football 5-a-side」が正式名称です。
・公式サイトは http://www.london2012.com/paralympics/football-5-a-side/ 。
・上記サイトからは
> スケジュール
> 試合結果
> 選手表
> スコアシート
などが見られます。
・動画のアーカイブは http://www.youtube.com/playlist?list=PLE5BF25F5F631B2DF (すべてがアーカイブされているわけではないようです)
● グループリーグ
Aグループ
イラン:アジア2位
アルゼンチン:南米2位
英国:主催国
スペイン:ヨーロッパ2位
Bグループ
ブラジル:南米1位・前回優勝国
中国:アジア1位
フランス:ヨーロッパ1位
トルコ:アフリカの代わりに出場(日本はこれに異議)
・出場枠はヨーロッパ、パンアメリカ(南米が中心)、アジア、アフリカにそれぞれ割り当てられており、予選となる大陸選手権を2011年に開催。その上位国が出場。
・日本はアジア選手権に3位となり、出場を逃す。
● グループリーグを残り1日控えて
グループA
・アルゼンチンとスペインが勝ち点4で並び、直接対決。こちらにもし負けると、現在3位で追いかける英国が勝利すると敗退となってしまう。そのため、アルゼンチン対スペインはまさにガチ!
・英国は間違いなくイランより格上と思われる。勝利し、得失点差を含めて決勝トーナメントへの出場有無が見えるため、こちらも必死。
グループB
・グループA同様、接戦。中国とブラジルが勝ち点4で並び、直接対決。こちらにもし負けて、フランスがトルコに勝利すれば予選敗退が決まる。なお、中国対ブラジルは個人的には事実上の決勝戦!本当の決勝まであたることはないので、まさに本大会一番の見所。
・なお、北京パラリンピックの決勝は中国対ブラジル。接戦の好ゲームをブラジルが2−1で勝利しています(決勝点はジャッジが微妙なPK。中国が勝ってもまったくおかしくない試合でした)
・一方、3位で追いかけるホーム英国(訂正:フランスの誤りです)は、5点以上差で勝利すれば、他の2チームにかかわりなく進出決定。勝利が必須条件+ブラジルと中国の動向次第となります。
・実力的には間違いなく英国が勝利出来る相手。何点取れるかがカギ。
● グループリーグ最終日のスケジュール
日本時間の4日、17時が第1試合となります。以下、現地時間(日本時間マイナス8時間)です。
第1試合 9:00 ブラジル 対 中国
第2試合 11:15 フランス 対 トルコ
第3試合 13:30 スペイン 対 アルゼンチン
第4試合 15:45 英国 対 イラン
オリンピックを自国開催するメリットってなに?(その2)
(オリンピックを日本に招致することについて。前回のつづき)
●経済効果
2016年の招致の際には、その経済効果を東京だけで1兆5千億円、日本全国で3兆円弱という見積もりがされています。
64年の東京オリンピックの際はオリンピック特需をきっかけに「いざなぎ景気」が始まった(翌年の65年〜70年にかけての景気拡大期間)とされています。高速道路や新幹線などの巨額インフラ投資にくわえ、当時はカラーテレビの普及が一気に高まり、(新)三種の神器が個人消費を押し上げたと言われています。オリンピック見たさに、カラーテレビを購入したんでしょうね。(そういえば、サッカーワールドカップ日本開催の時も、薄型テレビが買い替えキャンペーンやってましたね)
このようにオリンピックをきっかけとして経済効果があることが、メリットの2つ目です。
●国威発揚
64年の東京オリンピックではその意味合いは低かったと推察できますが、ヒトラー政権下の1936年のベルリンオリンピックや、記憶に新しい2008年の北京オリンピックでは、国威発揚も大きな目的となっていたと言われています。
この場合、自国民に対して、権威を示し、プライドを醸成させると同時に、対外的にも国の威信を示す機会の二面性があるようです。
ちなみに、北京大会では、オリンピックでは金銀銅あわせて958個のメダルがあり、そのうちのちょうど100個(そのうち、金メダルが51と最多。次点のアメリカは36、日本は9)を中国が獲得しています。同様に、パラリンピックにおいても約1400のメダル総数の211個を中国が得ています(金メダル数は89。次点のイギリスは42,日本は5)
参考までに、北京大会の前の2004年アテネ大会の中国のメダル数を見ると、オリンピックで63(うち、金メダルが32。なお1位はアメリカで総数102,金メダル36)、パラリンピックではアテネから1位で合計141、金メダル63を獲得しています。
中国は五輪の強化をきっかけに、少なくともスポーツ界においては世界No.1の座を得ています。
●それならやっぱり日本にはいらない?
ここまでだと、「そんなのいまの日本にいらなくない?」という気がしなくもないですね。
確かに、立候補する都市でも先進国と新興国では目的が異なる様子がうかがえます。北京や2016年の開催を勝ち取ったリオデジャネイロなどは、経済発展やレガシーを残すといった意味付けは大きいといえるでしょう。
(2016年の東京の招致活動の報告書はこちらからダウンロードできます)
では、一度オリンピックを開催し、成熟した都市である東京は何を目的として掲げていたのか?
立候補ファイルによると;
・次世代への夢と希望
・環境問題への対応
・平和への貢献
確かに、いずれも大切なのですが、「それってオリンピックでなきゃいけないの?」という冷ややかな意見が国内で多かったのも確かなんだと思います。
(立候補の申請ファイルはこちらからダウンロードできます)
それに、レガシーや経済効果、国威発揚においても、これらがすなわち「メリット」になることだけでなく、赤字を大きく抱えた大会もあれば、スポーツ施設のレガシーのその後の活用方法が十分に設計されていなく「ムダ」と言われている大会もあります。
山を一時的に切り開いて大会を行うなどした長野五輪も、施設の後利用は五輪後に批判されています。ギリシアの経済危機も遡るとアテネ五輪にあるとも言われてます。
五輪の経済効果も、過去のものを分析すると大半が差し引きゼロ、という調査もあるようですし、オリンピックを実施するメリットは一体どこにあるのでしょうか?
パラリンピックスポーツに関する仕事をしている身としては、「ぜひ東京で開催を!」という思いがある一方、一市民としては、「本当に必要なんだろうか?」と冷静にみる自分もいます。
とはいえ、前向きにとらえてもらうためにはどうしたらよいのか、また、オリンピックが開催される意義と、パラリンピックが開催される意義は間違いなく異なります。
(つづく)
オリンピックを自国開催するメリットはなに??
■オリンピックを招致しているって知ってます?
*東京の招致ウェブサイト
2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックを東京が招致していること、知ってますか?
5月24日、2020年の同大会の招致をしている「立候補都市」が正式にIOC(国際オリンピック委員会:オリンピックを仕切っている国際組織)に認められ、東京のほか、マドリッド(スペイン)、イスタンブール(トルコ)の3つの都市がこれから招致活動を繰り広げていきます。
→毎日jp「20年夏季五輪:東京1次通過」
「そんなこと知らなかった」という人、肌感覚でも多いと思います。
僕の身の回りでも、「なんでオリンピックなんか招致しなくちゃいけないの?たしか前もやってたよね?」程度のノリであることに間違いありません。
実際、東京が招致において逆風なのはこの「世論」
マドリッドやイスタンブールの市民の7割以上が招致に「賛成」であるのに対して、東京はわずか「47%」という結果が出ています(この結果はIOCが独自に実施したもの。東京の招致委員会の調査では65%が賛成。だいぶ結果が異なります)
2016年の招致の際も、この「世論」が最後まで高まらず、世論醸成に躍起になっていたように思います。
でも、そもそも、どうしてオリンピック招致の必要があるのか?
自分の態度を決める上でも、ちょっと考えてみたいと思います。
*マドリッドの招致ウェブサイト
■あらためて、オリンピックを実施するメリットはなにか?
(この場合、パラリンピックとは分けて考えて良いと思っています。オリンピックを招致するメリットと、パラリンピックを招致するメリットは各国にとってもまったく意味をもっているように思うからです)
●レガシー
サッカーワールドカップや主要な日本代表選でも利用する「国立霞ヶ浦競技場」。いわゆる「国立」です。これは1964年の東京オリンピックの際につくられた施設です。
駒沢競技場(公園の一部も)や代々木競技場、「ニッポン!チャチャチャ!」で盛り上がる東京体育館もオリンピックをきっかけに造設されてます。
このように、オリンピックをきっかけに、さまざまなスポーツ施設をレガシー(いわゆる「遺産」。やったからこそ生まれ、その後もその都市に残っていくもの)として価値あるものとする見方が、オリンピックを実施するメリットとしてうたわれています。
実際、64年の東京オリンピックがなければ、現在の東京の都市機能はどう発展してきていたのかは想像しがたいです。スポーツ施設だけでなく、首都高、新幹線などもオリンピックのレガシーと言われています。
(長くなったのでいったんつづきます)
日本選手権の運営方式
ご無沙汰しました。
これまでのブログではアクセス解析が一切ついていなかったので、アクセス数など未知数だったのですが、ブログサービスを変更して、アクセス数がわかるようになりました。
今のところ、記事を更新しなくても定期的に見られる様子。タイムリーなコンテンツよりも、説明的なコンテンツが僕の役割としては必要なんだろうな、と思っています。
さて、いよいよ迫って参りました、「ブラインドサッカー日本選手権B1大会」。何もないところから始まったブラインドサッカーのなかで、もっとも歴史ある事業です。
開催場所は毎年日本各地を転々としており、運営方式も毎回異なりますが、僕としてはある一定の枠組みで運営できるようにしていきたいとも考えています。今大会も、そういった意味で試行錯誤。その背景を少し紹介したいと思います。
●運営メンバーの構成
運営では、日頃から日本ブラインドサッカー協会の事務所に出入りをしているいわゆるコアなスタッフが半数。残り半数は、ブラインドサッカー“ビギナー”でありながら、もっとブラサカのために何かしたい、と思ってくれている人です。
ブラサカの事務所スタッフは結構敷居が高くて、週に一度は定例ミーティングに参加が求められているほか、基本は「無償」という意味でボランティアでありながら、責任をもった仕事の担当が求められます。出勤簿をみても、相当数の「時間」のコミットが求められ、その期間も基本は長期です。
今回、運営委員に入った“ビギナー”の人たちは、事務所スタッフを視野に入れつつ、お試し的に運営委員で「ブラサカに携わること」を肌で感じている人もいれば、僕のつたない講演を聞いてくださり、現場のボランティアではなく、もう少しコミットした役割を担いたい、という方もいらっしゃいます。
●とはいえ、高い実稼働
事務所スタッフほどではない…とはいえ、日程が迫ってきたり、成果を求め抵抗とすれば、稼働は高くなります。運営委員もおそらく3ヶ月を切る前から週に一度のミーティングの他、それぞれは週に二度は事務所に顔を出しながら仕事を進めているように思います。
メーリングリストのポスト数も一日に10通程度になりそうです(そのほかfacebookでもコミュニケーションをとっています)。
●進む、分業化
これまで、ブラサカの事業はその数が多い(本当に多いです!)のに、大半は「総力戦」でコトにあたってきました。大きな山をひとつ超えても、1週間後には別の山がある、そんな繰り返しでした。
事務所を構え、常勤体制になって事業が先に広がり、スタッフが育ち、体制が整うほうが、後追いであったのは間違い無いと思いますが、ここにきて、分業化も進んできています。
今大会も運営委員がほぼ仕事を担い、関連部署との調整も運営委員が担っています。社会人のボランティア、学生インターンによって「ふつうの会社のような調整しながらの仕事」の体制になってきているのです。
そのためには、業務の見える化や、仕事をすすめる上での価値観の共有など、新たな課題も多いです。とはいえ、こういう働き方、運営の方法が少しずつでも型になってくれば、複数の大型の事業も同時にまわせるようになり、また資金調達なども短期的ではなく、より中期的にできるのではないかと考えています。
●そんなブラサカに興味のある人…
日本選手権の運営委員だけでなく、裏方の貢献の方法として
・事務所スタッフ(週に一度の事務所への出勤、社会人でも週に10時間程度のコミット)
・大会やイベントの運営委員、スタッフ(期間がある程度限定された方法)
・学生インターン(もっとも敷居の高い働き方。学生限定)
などがあります。
より競技に近いと強化や審判などの専門部のメンバーなどもあります。また、各チームでのサポーターと言われるボランティアをたいてい募集してます。
事務所スタッフ、学生インターンは6月より新規の申し込みを開始予定です。ぜひメルマガかウェブサイト、チェックください!
全盲者がDVDをコピーする方法
●環境
・読み上げソフト:focus talk
●全盲者がDVDをコピーできるか
意外と身近に実践している人がいなく、「コピーするのに協力してほしい」と言われて協力してみて留意点が多かったので記録メモ。
結論からいうと結構簡単にできそうです。
●利用したコピー用ソフト
利用したパソコンはvaioだったので、書き込みソフトも3種類あったのですが、うまく立ち上がらなかったり、独自のインターフェイスで読み上げにくそうだったりしていたので、ネットでコピー用ソフトをざっくり見通して DVD decrypter というものを利用しました。
このソフトは不正コピーなどにも使われているようですが、今回は普通のコピーです。
●読みあげない部分
読み上げなかったのは2ヶ所。
・DVDからの書き込みのりソースを指定するとき
・HDからDVDへコピーするリソースを指定するとき
です。
そのかわり、タブメニューのファイルから普通に指定することができました。
* * *
DVDをコピーする場合、やはり「DVDのコピーに関する知識」(たとえばファイル形式とか)が大きな障壁となりますが、これは視覚障害の有無には関係のないところ。ふつうのひとも知らない人はできないし、苦手な人はやれないし、という部分だと思います。
DVDコピーにおいて、“視覚障害だから”気をつけなくてはいけないところはごく僅かです。
ちなみに、このソフトのいいところは、書き込みやコピーが終了した際の音楽がポップで明るいところです。読み上げソフトを使うとそういうところも評価できるものだな、と勉強です。
Tokyo Sevens 観戦記【その1:JRも止まった春の嵐の屋外イベント】
少し前になりますが、3月31日(土)にTokyo Sevens を観戦してきました。
●Tokyo Sevensとは?
7人制ラグビーのことで、「ワールドシリーズ」では半年間にわたり、世界9カ国を転戦していく戦いです。世界から16カ国が参加しており、香港では3日間で10万人を超える観客を集めるほどのエンターテインメントです。
日本では、11年ぶりの開催であることや、2016年ブラジル・リオで開催されるオリンピックより正式種目になっていることから、注目が集まっているようにみえました。
●なんで観戦?
ちなみに私はラグビーが好きなわけでもなく、ラグビー自体の生観戦は高校の同級生の試合(15人制)を見たことと、オーストラリアで知り合いに誘われてたまたま見た7人制ラグビーの2回のみ。それなのになんでかというと;
① オーストラリアで見た7人制がインパクトに残っていたから
② 11年ぶりのワールドシリーズ招致。世界強豪16カ国の大会会場を見てみたかったから
③ 世界ではエンターテインメントとして魅力的に捉えられているが、日本では“まだまだ”らしく、そのギャップを見てみたかったから
④ 31日当日は「春の嵐」とされた記録的な荒天で、そんな日に一体どうやって運営しているのか興味があったから
です。
純粋に競技を見たいというよりも、運営や雰囲気をみたくて足を運んだ次第です。
● 会場雑感
・会場入口
地下鉄の「外苑前」駅をおりてから、秩父宮ラグビー場へ向かう道には、少しの食べ物を販売するお店と、たぶんゲリラで外人が開いているセブンズグッズ(参加している国のキャップやユニフォームなど)を売っている露天が出ていました。この日は荒天のなかでもひどかった日(JRも軒並み止まっていた日です)なので、これくらいが無難な気もしました。
また、ラグビーの聖地(?)に向かう道だけあって、道すがらラグビーショップなどがあるのは雰囲気をつくっていていいな、と思いました。
「ワールドシリーズ」のブランドからいって、もっと派手なのかな?とも思っていましたが、下の写真の通り、サイン関係は歩道の上に小さめのサインと、入口のメイン看板のみ。意外と地味に入口を迎えました。
・受付まわり
入口を入ってまず目にしたのが、「招待券引換所」。チケット売り場は前売りを想定してか、入口からは一番には目に入らない下手に。
よそ様の運営をみると本当に勉強になりますが、こういうテントのレイアウト一つ見ても価値観がでますね。ブラサカだと「VIP受付」を一番目立つところにするかな…。
続いて正面に、出入口。
サイン関係はきっちりデザインされたものから、ラミネートでパウチされて日本語だけの表記のものまでいろいろ出ていました。半分は業者がはいって、半分は手作り、という印象を受けました。
テントが日本ラグビーフットボール協会で揃っているのはやっぱりカッコいいですね!ブラサカだとばらばらだし、近隣の学校からのレンタルもあるし…。
入口を入って進むと、大会概要やスケジュールなどがドーンとありました。これはやっぱりいいですね!ただ、当日のつぶやきを見ていると、このボードを見に行くには観客席を一度出て、階段を降りないといけないので、「観戦しながら結果を確認できない」「大会結果が奥まったところにしか出てなくて不便」といった意見もでてました。
セブンズは初日だけで24試合。試合がめまぐるしく変わるので、結果に追いついていくのも大変なんでしょうね。ウェブサイトでも速報が出ていましたが、荒天&寒さでスマホを握る手も途中でかじかみすぎて、私も見るのを諦めてしまいました。
・スタジアムに入って
スタジアムに入ってやっぱり思うのは「スタジアムいいなぁ〜」ということ。どこのスタジアムに行っても、下見であれ観戦であれ、グリーンの上でスポーツするのは私の場合、無条件に気持ちのいいものに分類されます。
まだ早目の時間から照明に火も入っていて、雰囲気は最高でした。
次に目についたのは、「傘」。
荒天なので雨具は当たり前ですが、傘をさすと後ろの人が見れないので、傘はご遠慮ください、という屋外イベントもあります。しかも、立っている人も多い…けれども、観戦者の人数から言って、きっと影響がないという判断なんだろうな、と推察しました。
当日のつぶやきを見ていると「観戦者が少なすぎる」ことを嘆く声は非常に多かったです。でも、あの天気(翌日の晴天でもそれほど客足は伸びなかったようですが)では仕方ないのでは、とも思いました。3月末とは思えない寒さと強風&雨では、観戦者にも気力が必要でした。
* * *
運営や15人制との兼ね合いを含めて、セブンズの観戦は非常に勉強になりましたので、少しだけ整理してみたいと思っております。セブンズ観戦記、まだまだ続きます!